2月17日。唐突に山で鍋が食べたくなり、例によって突発的に始めました。
Z900RSに跨り過去を振り返る
午前11時39分。ちょい遅い時間ですがいつも通りトリップメーターをリセットして出発します。
ん? なんだそのメーターは、って?
はい、実は僕、約2年乗ったVFR800Fを手放して新しいバイクを購入しました。
まぁ買ったのはもう3ヶ月ほど前の2023年11月ですが。買った直後に会社でいろいろあったり辞めて独立したりといろいろあって、全然ツーリングにも行けてなかったんです。
カワサキ Z900RS。2024年モデルです。
2011年にカワサキのNinja250Rを購入して以来、10年以上カウル付きに乗り続けてきた僕ですが、ここにきてネイキットに回帰しました。
友人に連れられて免許を取得して早13年。あの時はこんなに長くバイクに乗り続けるとは思っていませんでした。
2010年購入のスズキ GrassTracker BigBoy
2011年購入のカワサキ Ninja250R
2012年購入のヤマハ FZ1 FazerGT
2021年購入のホンダ VFR800F
そして今回、2023年購入のカワサキ Z900RS
どれも思い出深いバイクばかりです。
え?一台忘れてるぞって?
いいえ、これで全部です。電動バイクなんてありませんでした。
野登山 国見広場へ向けて出発
近所のスーパーで材料を買い、鈴鹿山脈 野登山に向けて出発します。
普段からよく山登りにも行く鈴鹿山脈の山々ですが、バイクで山頂付近まで行けるのは僕の知る限りここだけです。
狭~い山道に突入。
初めてのツーリングでこんな道を走らせてしまってすまない…。
でも僕に買われた以上、こういう道は今後何度も通ると思うので覚悟しておいてほしい。おまえの先輩たちもみんなそうだったんだ。
脳内でZ900RSに語り掛けつつ、クラッチを握りしめてゆっくり走ります。
そしていよいよ野登山の山頂へと続く道に突入。
山道は好きですが、さすがにダートを好んで走るバイクではありません。
しかしダートは始めの100m程度だけ。その後はまた走りやすい舗装路に戻ります。車で来たいとは絶対に思いませんが。
しかし…最初だけあんなダートのままにしているのは、暗にこの道は通るなと言ってるのだろうか…
標高850mまでグングン上っていきます。標高が上がるにつ入れて気温が下がっていくのが分かるのはバイク旅ならではですね。
む?!
雪が残ってる…。
まぁ想定はしていましたが、さてどうするか。
道の全面を覆っているわけではないので、少なくとも上の写真の部分は普通に走れます。しかしこの先もずっとそうかは分かりません。
そしていよいよ雪で通れなくなった時、はたしてUターンするスペースがあるか。
僕「・・・・・・」
バイクは、雪には無力です。
すまないZ900RS。おまえは、ここまでだ。
歩いて山頂を目指す
道の端にバイクを止めて、山頂へ向けて歩き出します。
幸い、ゴールまではあと少しのようです。
歩いていると、あぁやっぱりバイクで通れたな、という感じでした。しかしもう遅い。
そうして10分ほどきつい坂道を上り続けて、”バイクでの”ゴールに到着しました。
国見広場への入り口。この先は車両通行禁止なので、ここまでバイクで来る予定でした(そしてたぶん普通に来れました)。
鎖を越えて進みます。
この道は普通に登山道の一部です。以前麓の登山口から歩いて登ったときは山頂まで2時間ほどかかりましたが、バイクだと20分くらいでした。
時折雪溶け水でぬかるんだ地面に足を取られながらも、進みます。
そして…
13時15分。野登山 国見広場に到着しました!
うん、いい景色。
山の上で鍋を食う
さぁ景色もいいですが腹が減っています。さっそく準備をしましょう。
曇りなのは残念ですが、風が無いのが素晴らしい。人もいないので特等席のベンチで堂々とやらせてもらいます。
ボロいベンチ。大丈夫か・・・?
ちなみに2021年3月に来た時のベンチはまだ綺麗でした。
いい天気だな…
ベンチに座り、足元に鍋を広げます。
近頃は本当にお一人様に優しい世界になりましたね。
鍋の素と水を入れて点火!
沸騰したらすかさず野菜と肉を投入します。
やばい良い匂い!
そしてあっという間に完成。
山で鍋と言うとちょっと面倒臭いイメージがありましたが、むちゃくちゃお手軽でした。ラーメンにも負けないのでは。
いただきます。
僕「・・・・・・・・」
素晴らしい。
僕の中で山で食べるものと言えば、おにぎりとラーメンが2大巨頭でした。たまにパンが入ってくる感じ。
しかしこれは…
どうやら、今後は定期的にやらないといけないようです。
冬の山頂という開放的かつ気温が低い環境下で食う鍋は、想像以上に美味でした。ヤベェ。
そうしてあっという間に食べ終わりました。
マジで旨かった。絶対にまたやろう。
さて、鍋は食べ終わりましたが、つゆが結構残っています。これをどう処理するか。
もちろんその辺に捨てていくなんてことはできません。でもならどうするのか。
大丈夫。ちゃんと準備してます。
こいつに吸わせればいい!!!
こんなに美味いスープを、捨てたりする訳ないでしょう!
そーい!
さらにこれを見越して残しておいた野菜の細切れを投入!
米が戻ってきたら投入する卵もちゃんと持ってきてます。サルモネラ菌? 知らん知らん。
箸で米をばらしながらかき混ぜます。
頃合いを見て卵を投入!
すかさずかき混ぜて…完成しました!
さぁ、さっそく頂きます。
味は…えぇ分かっているでしょう。美味くない訳がない。
まぁこれを想定していたにも関わらずスプーンを持ってくるのを忘れたんで箸で食ってますが、美味い!
行儀が悪いですが、周りに誰もいないので鍋を持って少しウロウロします。
最高です。
しかしこちらもあっという間に食べ終わってしまう。ご馳走様でした。
帰路
さて、目的は果たしました。名残惜しいですが、片付けて帰るとしましょう。
鍋に僅かに残った水滴がリュック内にこぼれたら嫌なので袋で包み、リュックに押し込みます。
全ての荷物をまとめ、バイクへ向けて歩き出します。
次は天気が良い日にまた来よう。下から歩いて登ってきてもいいかな。
そして14時15分にはバイクの元に到着。山頂にいた時間は1時間ちょいです。
バイクに跨り、家に向けて走り出します。
しかし…今回はZ900RSの記念すべき初ツーリングだったんだが…あんまりZ900RSの印象が残ってないな…
鍋が美味すぎたのが悪い
15時17分。家に帰ってきました。
走行距離59.8km最高のプチツーリング(?)でした。
今回久しぶりにバイクで食べに行くシリーズをやりましたが、山頂で鍋を持ってウロウロしているとき、なんかいろいろ思い出していました。
このブログを立ち上げてもう5年たちますが、最初の頃はこういうことばっかりやってたな…
最近はすっかり忘れていました。
会社を辞めて時間もできたことだし、今後は一般的なツーリングだけでなくこういうのもまたやっていきたいな、と箸で雑炊を啜りながらしんみり考えていました。
生きるために「金貨を持とう」のブログも手は抜けませんが、こちらの趣味ブログも、もうちょい更新頻度を上げていきたいと思います。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。