5月21日。熊野古道 中辺路を歩いてきました。
前回(5月18日)に半分歩き、残りは翌日歩く予定が体力的に厳しく諦めてしまった部分に改めて挑戦した形となります。本記事は後編です。
前半はこちら↓↓
前回(中辺路 滝尻王子⇒継桜王子)の挑戦はこちら↓↓
【今回の結果】
歩いた道:熊野古道 中辺路(継桜王子⇒熊野本宮大社)
歩行時間:約8時間(昼食等の休憩含む)
歩行距離:20.5km(ウェアラブル端末で計測)
歩数:29248歩(ウェアラブル端末で計測)
難易度:★★★★☆(一定以上の基礎体力と装備が必須)
【前回も含めた結果】
歩いた道:熊野古道 中辺路(滝尻王子⇒継桜王子⇒熊野本宮大社)
歩行時間:合計約16時間(昼食等の休憩含む)
歩行距離:42.4km(ウェアラブル端末で計測)
歩数:60556歩(ウェアラブル端末で計測)
※この地図は熊野古道公式ホームページから引用し、コメントを加えたものです。(http://www.hongu.jp/kumanokodo/)
湯川川のほとりで昼食
12時35分。熊野古道中辺路 蛇形地蔵の近くに川を発見しました。昼食はここで取ることとしましょう。
古道から外れ、川に降りて行きます。
川も綺麗ですが、そのすぐそばの広場の光景に目を奪われてしまいました。
綺麗で、日差しが温かく、小鳥のさえずりが聞こえてくる、映画の中でしか見かけないような幻想的な緑の空間。思わず「おぉ・・・」と声が漏れました。
この空間の真ん中で食事を取ろうかとも思いましたが、何だか神聖な場所に思えて踏み込めませんでした。
川辺に降ります。
さっそく食事にしましょう。今回は間違ってもお腹が痛くならないように軽めにしました。
雄大な自然の中に一人、のんびりと食事を取ります。
前方には涼しげに流れる綺麗な川。そして後方には美しい緑の空間。
熊野古道に来て良かった。そう思える至福の時間でした。
熊野古道を歩く 湯川王子⇒三越峠⇒発心門王子
13時頃。熊野古道歩き再開します。
湯川王子跡。
平成四年 皇太子殿下行啓の地。この間元号が令和に変わりましたが、新しい天皇陛下が若いころにここに来たということですね。同じような記念碑は他にもいくつかありました。
相変わらず雰囲気の良い道を歩き続けます。
登り坂キツイ・・・。
三越峠のてっぺんには綺麗な休憩所がありました。そしてここからはまた下り坂となるようです。
この辺りで気付いたのですが、歩き始めてから既に5時間ほど経っているのに、そこまで疲労がありません。
前回だと道の駅に戻って来たあたりでしょうか。疲労困憊で、車内で休憩せざるを得ないほどでしたが、今回はまだまだ元気です。
いやぁ、ようやく私にも基礎体力が付いてきたということですかね^^
・・・はい、すみません。明らかにトレッキングポールのおかげです。まさかこんなに効果があるとは。どうやら体力の無い登山家には必須のアイテムだったようです。
廃村「道ノ川集落跡」。
ん?
また迂回路?
土砂崩れでしょうか? せっかく来たのに正規ルートを歩けないのは残念ですが、仕方ない。大人しく従いましょう。
ただこの迂回路、前編で通った迂回路と違ってかなり残念な感じでした。
風情も何もない、普通の車道。他になかったのか・・・
そうして淡々と舗装路を歩き、発心門王子に到着しました。
中辺路の一番人気ルート「発心門王子⇒熊野本宮大社」
発心門王子。
熊野九十九王子の中でも特に格式の高い五躰王子の一角であり、熊野本宮の神域への入り口とされる王子。
ここから熊野本宮までの距離は約7kmと程よい長さのためか、最も人気が高く、沢山の人に歩かれているルートです。
この時の時刻は午後3時。のんびり行きましょうか・・・と考えたところで、ふと思いました。熊野本宮に付いたらバスに乗って車のところまで戻りますが、バスの時間は何時だっけ・・・?
スマホで調べると、バスは5時ちょうどに熊野本宮に来るようです。つまり後2時間。やばい、ギリギリです。
急いで歩くとしましょう。
しばらくは田舎道のような舗装路。
杖等も売っています。
ヤタガラス。
そして最後の山道へ。
これまでと変わらぬ、いい雰囲気の道です。
あまり時間を掛けたくない人は、この道(発心門王子⇒熊野本宮)を歩くだけでも熊野古道の雰囲気を十分に味わえるのでおすすめです。
まあこの時の私はもうあまり時間がないので早歩きです。この段階でそんな体力が残っているのもきっとトレッキングポールのおかげですね。
とは言え、さすがにしんどくなってきました。足に鞭を打って歩き続けます。
前を歩いていた白人のお姉さんのペースがまた早いのなんの。取り敢えずあの人を見失わないことを目標にしましょう。
寄り道? そんな時間はない!
熊野本宮に近づくにつれて、整備された石段が増えていきます。
・・・ん?
あ、あれは・・・
着いたあああああああああああ!!!!!!!
熊野本宮大社!
前回も含めると約16時間歩き続けて、ようやく到着しました!
残念ながら境内は撮影禁止とのことなので門の外の写真となってますが、この後門をくぐり、中でトレッキングポールを構えてガッツポーズをしました。
何と言う達成感! 周りに人がいなければ叫んでいたかもしれません。
やりきったぞおおおおおおお!!!!!!!
・・・と、まだまだ感慨に耽っていたいとこですが、やばい、もうバスが来る!
慌てて境内から飛び出してバス停に移動。出発寸前のバスに手を振って待ってもらい、そのまま飛び乗ったのでした。
熊野古道歩ききったああああああッッッ❗️❗️❗️
— ながみえ@旅するスキゾイド (@nagasaki_mie) 2019年5月21日
やったぞおおおおおッッッ❗️❗️❗️
歩ききると同時に来たバスに飛び乗ったから写真ないけど❗️
でもデジカメでは撮ったから大丈夫❗️
見たかコラァァァアアア❗️❗️❗️
歩行時間:約8時間(昼食等の休憩含む)
歩行距離:20.5km(ウェアラブル端末で計測)
歩数:29248歩(ウェアラブル端末で計測)
前回のルートも含めると、
歩行時間:合計約16時間(昼食等の休憩含む)
歩行距離:42.4km(ウェアラブル端末で計測)
歩数:60556歩(ウェアラブル端末で計測)
その存在を知った時から、ずっと憧れていた熊野古道。1000年以上も昔から愛され続けてきた古い信仰と巡礼の道。
その中でも王道とも言える中辺路に今回挑戦し、想像以上の厳しさに一度挫折もしましたが、何とか歩き切ることができました。
継桜王子以降の道では迂回ルートが多かったのが残念ではありますが、全体を通して非常に雰囲気が良く、かつよく整備されています。
(毎日たくさんの人が通るためかスマホの電波も良く届くし、石碑や案内板も多い)
発心門王子から熊野本宮大社の間だけでも、一生に一度は歩いてみる価値があると思います。この素晴らしい道に、是非皆さんも挑戦してみて下さい。
私? 私はまだまだ歩きますよ。次はどのルートにしようかな。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。