5月18日。熊野古道 中辺路を歩いてきました。本記事は後編です。
ただし、前編でも書きましたが、私、熊野古道舐めてました・・・
本当は2日かけて熊野本宮まで歩くつもりだったのですが、無理でした。継桜王子以降の道は、後日改めて挑戦しようと思います。
前編はこちら↓↓
歩いた道:熊野古道 中辺路(滝尻王子⇒継桜王子)
歩行時間:約8時間(昼食等の休憩含む)
歩行距離:21.9km(ウェアラブル端末で計測。ガイドブック上は18.2km)
歩数:31308歩(ウェアラブル端末で計測)
難易度:★★★★☆(一定以上の基礎体力と装備が必須)
※この地図は熊野古道公式ホームページから引用し、コメントを加えたものです。(http://www.hongu.jp/kumanokodo/)
高原熊野神社以降、牛馬童子へ向けて延々歩く
高原熊野神社を抜けて歩き続けると民家があり、しばらくは舗装路を歩くことになります。
見晴らしの良い休憩所。ここでトイレを済ませて少し休憩します。
雨はシンドイですが、熊野古道を歩いていると思うと雨の景色も素晴らしいと思えるから不思議です。
この辺りには民宿やカフェなどがいくつか並んでいます。
ちなみにここで私、道を間違えてしまいました^^
舗装路を普通に歩いていたところ、地元のおじちゃんが声をかけてくれて気付きました。危ない危ない。
私が見落とした看板がこれです。
急な上り坂で再び体力を持って行かれます、そして雨のせいで滑る。危ない。
坂を登りきると、再び山道になります。
いい雰囲気。まだ雨は降っていましたが、木々が傘になりあまり体に当たらなくなったのでここでカッパを脱ぎました。ムシムシしていたので。
なんか発見しました。
休憩所? なんか生活感があり、普通に今でも使われているように見えました。
ひたすら歩き続けます。
大門王子跡⇒十丈王子跡⇒大阪本王子跡
大門王子跡に到着。跡となっていますが、なんか小さいお社っぽい物が残ってました。
今回の熊野古道歩きでは2日間で20ヵ所の王子を巡る予定であり、1日目の今日は8ヵ所巡るのですが、ここはまだ3カ所目。
時刻は10時15分でまだ余裕がありますが、体の疲労感的に、ちょっと焦りが生まれました。行けるのか・・・?
まあ、考えたところで仕方ありません。ここからは心を無にして歩き続けます。
11時頃、十丈王子跡を通過。ちょっとした広場になっており、ここで昼食を取っている人が何人かいました。
持ってきたカップラーメンを作って食べようかちょっと考えましたが、ここでは食べずに先を急ぐことにします。
延々歩き続けます。
キツイ・・・
アップダウンはそこまででもないのですが、これだけ長い山道を歩き続けるのはやはりたいへんです。
熊野古道 一人歩き中❗️
— ながみえ@旅するスキゾイド (@nagasaki_mie) 2019年5月18日
延々と続く山道
足がやばい・・・ pic.twitter.com/GEO6FPr8NO
12時25分。歩き始めて約5時間。大坂本王子跡に到着しました。
この辺になると、だいぶ余裕が無くなっていました。
これまで私がやってきた登山であればもう終盤か、既に終わってる頃でしょう。しかし本日の目的地まではまだ3分の1以上あり、明日も踏まえるとまだ3割も進めていません。
「ギブアップ」という言葉が脳裏をよぎります。
いや、だが・・・
とにかくここに居座っていても仕方ない。重い腰を上げて歩き続けます。
雰囲気は相変わらず最高です。
そうして12時40分。歩き始めて5時間20分かけて、道の駅「熊野古道中辺路」の駐車場まで戻ってきました。
山中の歩きだとこんなに時間がかかるのに、朝乗ったバスはこの間をたった20分で移動していました。
文明の利器、すごいですね。
車の中でへばる
車中泊仕様になっている愛車(前日に購入!)に乗り込み、倒れるように横になります。
考えるのはこの後のこと。時間的には余裕がありますが、体力と気力があとどれだけ持つだろうか・・・。さらに明日、今日のこの疲労を抱えた状態で明日も歩き続けることができるだろうか・・・
ガイドブックを取り出し、明日歩く予定のルートのページを眺めます。距離は今日よりも少しだけ長い。では道自体の難易度は・・・
『3つの大きな峠超えを含む中辺路屈指の難路。古道の醍醐味を味わえるが基礎体力と装備は必須』
私「・・・・・・・・・・・」
何かが折れる音がしました。
昼食を取って再開 ~近露王子⇒比曽原王子⇒継桜王子~
せめて、今日歩く予定だった分だけは完遂しましょう。
道の駅の売店でめはり寿司を購入して車内で食べ、そのまま重い足を引きずって古道に戻ります。
ガイドブックによると、この先はちょっと山道を進み、その後は舗装路が多いようです。
熊野古道なめてた・・・
— ながみえ@旅するスキゾイド (@nagasaki_mie) 2019年5月18日
きつい・・・ pic.twitter.com/b7ogtDzsCm
牛馬童子像。なんかかわいい。
見晴らしの良い道。でも下り坂キツイ・・・
近露王子跡に到着。なんか他の王子より随分立派でした。
ここからしばらく舗装路が続きます。お土産屋さんがいくつかありました。
死んだように延々歩き続けます。この辺りから膝に痛みが出て来ました。
また山道に入り・・・
再び舗装路へ
比曽原王子跡。疲れてるせいかブレてしまってます。
そして15時ちょうど。ようやく本日のゴール、継桜王子に到着しました。
立派な鳥居。でもその石段を登る元気はもう無いよ・・・
とはいえ!
熊野古道中辺路、前半歩き切りました!
なんだこの達成感は! いえ、まだ半分なのですが、やりきった感が凄いです。
ベンチに座り、しばらくの間感慨にふけります。
熊野古道と聞いて一般的にイメージするのは、私の場合巨大な大木の間に延々と続く石畳でしたが、そういう大門坂のようなスポットは今回はありませんでした。
とは言え非常に雰囲気が良く、石碑などが点在して退屈しない、本当に良いコースだったと思います。
満身創痍ではありますが、それでも感想を述べるとこうなります。
最高でした。
帰路
さて、帰ろうかな。
道の駅まではまたバスで移動しましょう。バス停はどこかな?
私「・・・・・・・・・・・」
・・・頑張りましょう。
下り坂が続き膝が痛かったですが、後ろ向きに歩くと少し楽なことを発見しました。
こうして16時15分。再び道の駅まで帰ってきました。残念ですが今回の熊野古道歩きはここで一旦終了です。残りの部分は、近い内に必ずリベンジします。すぐします。
歩行時間:約8時間(昼食等の休憩含む)
歩行距離:21.9km(ウェアラブル端末で計測。ガイドブック上は18.2km)
歩数:31308歩(ウェアラブル端末で計測)
ちなみに3月に登った宮指路岳の2倍以上の距離と歩数となっています。キツイわけだ・・・
こんなに疲弊した状態で運転して帰るのは危険な気がしたので、ここで2時間ほど仮眠をとってから帰りました。
熊野古道は世界遺産ということもあってか有名なので、興味を持ってる方も多いと思います。
そんな方々へ、今回経験した私から一言述べて、本記事は終わりにしたいと思います。
「・・・・・・甘く見るな!」
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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