11月18日。屋久島の縄文杉を見にトレッキングに行ってきました。
【登った山】
屋久島 荒川登山口 ⇒ 縄文杉
山の位置:鹿児島県 屋久島
縄文杉の標高:1280m
上り:1609m、下り:1609m
【体力の無いながみえが実際に登ってみて】
登った日:11月18日(曇り⇒雨)
歩行時間:約8時間25分(昼食等の休憩時間含む)
歩行距離:22.4km(ウェアラブル端末で計測)
歩数:36496歩(ウェアラブル端末で計測)
難易度:★★★★☆(登山としての難易度はそこまで高くないが、トロッコ道が長くて疲れる。未経験者でもギリギリ挑戦可能?)
準備
11月18日、午前3時30分。スマホのアラーム音でひっそりと目を覚ましました。
トレッキングの準備は昨日の内に済ませてますが、もう一度全部確認し、宿を出ます。
目指すは屋久島自然館。道中「島むすび」で予約していた登山弁当を受け取ります。
そして午前5時10分。屋久島自然観のバス停に到着しました。
まだ日も登っていない早朝だというのに沢山の人がいます。全員縄文杉トレッキング目的の観光客です。
5時20分。縄文杉トレッキングの入り口、荒川登山口へ向かうバスに乗ります。
いよいよ縄文杉登山が始まる
— ながみえ (@nagasaki_mie) 2019年11月17日
現在専用のバスで登山口に移動中
縄文杉までは片道5時間もかかり、さらに今日は雨が降るようだが絶対に到達してみせるぞ❗️
バスの中は嫌に静かでした。みんな緊張しているのか、騒ぐ人は誰もいません。
午前6時。荒川登山口に到着しました。
さあ、いよいよです。
トイレと朝食(ウィダーインゼリー)をすませ、縄文杉目指して出発します!
トロッコ道を歩く
6時15分。ヘッドライトを装着して歩き出します。
あえて他の登山者と時間をずらして出発したので、明かりは本当にヘッドライトのみです。
縄文杉トレッキングは、縄文杉までの距離の内7割以上は登山ではなく、延々とトロッコのレールの上を歩いて進みます。
歩きやすいですが、やはり真っ暗で少し怖いです。自分から一人になったんですがね・・・^^
大きな川に架かった橋を渡ります。明るければきっといい景色だったんでしょうね。
しかしちょうど日が昇るタイミングだったようで、少しずつ明るくなってきました。
そして6時30分。屋久島の夜明けだ!
手すりのない橋を渡ります。明るくなってて良かった・・・
怖いかと思いましたが、橋自体はしっかりしてるのでなんてことはありませんでした。むしろ楽しい!
小杉谷集落跡
午前7時。最初のチェックポイント、小杉谷集落跡へ繋がる小杉谷橋に到着。
橋を渡った先には小杉谷小・中学校跡。門だけが残っています。
家の跡?
こんなところに人が住んでいたんですね・・・最大で500人を超えるほどに規模になったそうです。どんな生活をしてたんでしょうね。
また、ここは歩き始めて最初の休憩ポイントでもあります。なぜかまた写真のデータがぶっ壊れてる(´;ω;`) のですが、屋根付きスペースに集落の情報が載ってました。
休憩にはまだ早いと思うのですが、休憩所は混雑してました。どうやら普段山登りなどは一切しない人が沢山きているようです。
1年前の僕だったら、きっとあの中に混ざっていたんでしょう。ちょっとだけ自分の成長を実感しつつ、先へ進むとします。
トロッコ道を延々歩き続ける
しかしこのトロッコ道、いったいいつまで続くんだ・・・
線路は続くよどこまでも・・・何となく口ずさみながら進みます。
周りに見える杉はヤクスギではなく普通サイズのものが多いです。さっきの集落も「小杉谷」でしたしね。
屋久島以外で見かけたらちょっと「お!」と思うくらいのサイズはちょいちょいありますが、昨日ヤクスギランドで見たものに比べれば全然です。
と思ってたらいきなり登場!
でかすぎて全体が写せません。
ガイドブックで確認しましたが、特に名前のある杉ではないようです。つまり名前付きのやつはもっとでかい! ワクワクします。
途中に設置してあったバイオトイレ。
便器の中で土のようなものがグルグル回転してました。不快な匂いが全然しません。凄い!
そしてまたまた発見! これは三代杉という名前がついてます。
柵があって近づけない・・・o(*≧д≦)o″))
この辺りから本当に素晴らしい、屋久島以外では絶対に見られない風景が広がっていました。
仁王杉。めっちゃかっこいい。
ちょっと休憩。
そして8時40分。2時間25分かけて、ようやくトロッコ道のゴールまでたどり着きました。
いよいよ本格的な山登りが始まります。
大株歩道入口 ⇒ 縄文杉
8時45分。再び気合を入れ直して大株歩道に入って行きます。
足場はしっかりと組んでありますが、ここからはずっと上り坂になります。ようやく本格的な登山といった感じです。
これくらいの杉、もはや全然珍しくありません。そこら中に生えています。
歩いていて、なんか横に壁があるなと思ったら屋久杉でした。
9時10分。ウィルソン株に到着しました♡
このウィルソン株の特徴は何と言っても中から空に向けて撮る写真!
綺麗なハート型です。お見事。
ま、この写真を撮るために女の子たちがキャッキャ言ってる中、男一人で順番待ちするのはなかなかに苦行でしたが。
先へ進みます。
ウィルソン株以降はさらに傾斜がきつくなり、そのためか自分以外の人に会う頻度が急に少なくなりました。
不思議な森です。とても静かで、時々サルの鳴き声が聞こえます。
一人で歩いていると、昔山奥で小さな神社を発見した時と同じような感覚に襲われました。
今いる場所はとても神聖な場所で、自分なんかがいていいのだろうか・・・というような感覚です。伝わるかな。
大王杉。縄文杉が発見される前まではこれが屋久島最大の杉の木と言われてたそうです。
昔はこの大王杉の中で野営することができたそうですが、木にダメージを与えるため今は禁止されています。できたら楽しいだろうな・・・
周りに人がいないとこんなこともできちゃいます。
(注)比較的小さい屋久杉です
そして10時40分。ついに縄文杉に到着しました!
何だろう・・・何と言うか、神聖だ。
正直展望台から遠すぎて大きさの実感はよく分かりませんでしたが、何だか凄く尊いもののように見えました。
私は、これを見るためにはるばる屋久島まで来て、何時間もかけて歩いてきたのです!
まさに絶景。世界の中でも絶対にここでしか見ることのできない景色。
しばらくの間展望台に座り込み、登って来た疲れも忘れて眺め続けていました。
昼食 ⇒ 下山
残念ながら縄文杉の周りでの食事は禁止されているため、少し山を下りた位置で昼食をとります。
うん、おいしい。
弁当を食べ終わったあたりから雨が酷くなってきました。今までは我慢していたのですが、さすがにレインコートを着込みます。
雨の中、来た道を戻りますが・・・なんだろう、本当にここは通ってきた道なのか・・・?
屋久島は雨の日が最も美しい、と誰かが言ってましたが、まさしくその通りです。
濡れた木々や葉っぱ、コケ等は緑に輝き、本当に幻想的で神聖なものに見えました。
14時40分。荒川登山口に戻ってきました。足が痛ぇ・・・。
歩行時間 8時間25分(昼食等の休憩含む)
歩行距離:22.4km。歩数:36496歩。
本当に素晴らしい経験でした。
普通の山登りとは全然違う、まるで異世界に来たかのような風景の中頑張って歩き、 その奥に待ち構えている巨大な縄文杉。さらに雨に濡れた幻想的な緑の世界。
これまでいろんなところに行ってきましたが、この日のことは絶対に忘れません。
山登りができない人はヤクスギランドに行けば立派な屋久杉が見れると前回の記事で書きましたが、やはりここは別格です。全然違います。
もし屋久島に来ることがあれば、例え普段全く運動をしない人でも、多少無理をしてでもここに来るべきだと思います。
一生の思い出になりますよ。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
【屋久島観光シリーズ】
・屋久島ツーリング&トレッキング 1日目
・屋久島一周ツーリング(前編)
・屋久島一周ツーリング(後編)
・屋久島 縄文杉トレッキング
・屋久島ツーリング&トレッキング 最終日 ~かかった費用まとめ~