琵琶湖一周ツーリング。後編スタートします。
1.彦根城(スタート&ゴール地点)
2.長浜城(今回はスルー)
3.奥琵琶湖パークウェイ(通行止めで通れず。クソぅ・・・)
4.管浦集落 須賀神社(個人的に隠れ名所)
5.道の駅 「マキノ追坂峠」(昼食)
~~~ここから後編~~~
6.メタセコイア並木道(定番)
7.白髭神社(ものすごい渋滞)
8.道の駅 「琵琶湖大橋米プラザ」& 琵琶湖大橋(バイク乗りの義務を果たす)
9.比叡山延暦寺(普通に忘れてた)
10.長命寺(そりゃ寿命も伸びるわ)
前編は↓↓
メタセコイア並木道
昼食後、少し琵琶湖のそばを離れてメタセコイア並木道にやってきました。
素晴らしい景観!
のどかな田園風景の中に突如現れる緑のトンネル。最高です。
紅葉の季節にはさらに素晴らしい景観になるとのことです。
これだけ素晴らしい場所なので、当然他の観光客も沢山いて、みんなカメラを構えていました。
湖岸線を南下~白髭神社へ
湖岸沿いに戻り、今度は南下していきます。
快走路だけを選んで走ると琵琶湖から離れてしまうので、なるべく琵琶湖に沿って行けるよう、細い道も走ります。
相変わらず潮の香りがしないことに違和感を感じますが、気持ちいい道であることに変わりはありません。
綺麗な湖を眺めながら、暑くもなく寒くもない心地良い風を浴びてのんびり走る、穏やかなツーリングです。
が、その穏やかなツーリングはそう長くは続きませんでした。
途中から何となく嫌な予感はしていましたが、ある地点から明確に “それ” は現れました。
渋滞、です。
バイク乗りにとっての渋滞とは、ただ単に前に進めないというだけのものではありません。
頻繁なクラッチ操作で左手の握力を奪われ、行き場を失ったエンジンの排熱に内股を焼かれ続けるという苦行。特に前者は渋滞を抜けた後にまで尾を引きます。
しかしバイク乗りは、これを回避する手段を持っています。
無意識に左側に向いてしまう視線。そこにあるのはそう、路側帯です。
そこを走れば、渋滞なんて関係ありません。現に何台ものバイクが私の横をすり抜けていきます。
だが、しかし・・・
私はついこの間、「すり抜けは危険!」なんて偉そうに語ったばかりなのです。
私「・・・・・・・・」
試される忍耐力。問われる安全への意識。
ここですり抜けをしてしまっては、いつかきっとまた事故を起こしてしまうに違いない。次は取り返しがつかないかもしれない。
私は、意地でもすり抜けはしない・・・ッ!
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14時40分。ようやく白髭神社に到着しました。
ほんの10kmほど走るのに1時間半かかりました。その間の平均速度は5km/h以下ですね。
左手がしんどい・・・。今後、ツーリング中に渋滞にはまったら、目的地を変えてでも逃げた方がいいかもしれません。
いえ、今もまだはまっているのですが。
白髭神社。湖上の鳥居が有名ですが、車と人が多すぎていい写真がなかなか取れません。
横断禁止の看板を無視して渡る人が何人もいますが、私は意地でも渡らないぞ!
しかし写真が無いと寂しいので白髭神社のホームページから写真をお借りして載せておきます。(http://shirahigejinja.com/)
湖上の鳥居はとても力強く、幻想的でした。
よく見えませんでしたが。
道の駅「琵琶湖大橋米プラザ」と琵琶湖大橋
相変わらずの渋滞に精神を追い詰められ、挫けそうになったときに道の駅「琵琶湖大橋米プラザ」に逃げ込みました。
左手と心を休ませるためしばらくここで休憩することにします。
文字通り琵琶湖大橋のそばにある、大きな道の駅です。ここでバイク乗りの義務を果たすとしましょう。
バイク乗りは、旅先でソフトクリームを食べないといけません。
この写真、右側に写っているのはもちろん琵琶湖大橋ですが・・・お気づきでしょうか。
橋の上にずらりと並ぶ、大量の自動車に。
私「・・・・・・・・・・・」
動かないなぁ・・・。
今からあそこに行くんだよなぁ・・・。
ソフトクリームは甘くておいしかったです。
長命寺
琵琶湖大橋を抜け、ようやく渋滞から解放された私は湖岸線を北上し、ゴールである彦根城を目指します。
その途中、長命寺なるお寺を発見しました。
808段の石段だと・・・。ツーリング終盤に、また大変なものを見つけてしまいました。
参拝時間は17時まで。現時刻はすでに16時20分。
正直登るのにどれくらいの時間がかかるのか全く予測がつきません。
また、運動不足のこの体に、808段の石段がどれくらい堪えるのかも分かりません。途中で限界を迎えてしまうのか。それとも案外簡単に行けるのか。
行ってみましょう・・・!
淡々と登り続けます。まだ平気。
足が疲れてきて、そろそろ一度休憩しようかというところで、何かゴールっぽい鳥居(?)が見えました。
もう808段ですか。楽勝でしたね。
そんな訳がない。
何度も休憩を取りながら延々と登り続けます。少しづつ休憩の頻度が多くなって行きます。
この石段は、いったいどれだけの人がどれだけの時間をかけて作ったんだろう・・・そんなことを考えていました。
そうして限界を感じ始めたころ、突然上の方に沢山の人が現れました。
おしゃべりなおばさん方や小さな子供等。こんな場所なのにみんな不自然なほど元気です。
まさか・・・
嫌な予感がします。
私は、この階段を登って来る途中で、誰一人として他の人に会いませんでした。
なぜ突然こんなに人が出てくるのか。
なぜみんなあんなに元気なのか。
もしかして・・・
マジか・・・
車でここまでこれた・・・ッ!
思わず力が抜け、その場に座り込みます。
疲れ切った男のそばを談笑しながら通り過ぎる家族連れ。流れる汗が妙に虚しかったです。
上を見上げると、もうそこにゴールはありました。
心の中で家族連れに「卑怯者!」と叫びつつ、最後の力を振り絞って登ります。
そうしてようやく、私は長命寺の門を超えることができました。
その先は・・・
おい・・・ッ!
容赦なく観光客の心を折りにくるスタイル。いえ、折られたのは私だけですが。
しかしこれが本当に最後だったようで、この上には立派なお寺が立っていました。(あと元気な観光客が沢山いました)
綺麗なお寺ですが、今はどうでもいい。休憩できる場所はないでしょうか。
少し歩き回ると、人があまりいない場所があったのでそちらに向かいます。
そこに、素晴らしい景色が待っていました。
高所からの景色というものは、ただそれだけで素晴らしいものです。
しかしこの景色、この感動はそれだけでは語れません。
ロケーションの良さもさることながら、私は今、自分の足でこの下から登ってきたという事実。
808段分の苦労は全て吹き飛びました。
他の観光客たちは、同じ景色を見ていてもきっと私ほどには感動できないでしょう。
しばらくの間、私はそこに座ってこの景色を眺めていました。
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長命寺の閉門時間は17時ということで、追い出されるように門から出ることになりました。
またあの石段を通ると思うと少し気が重くなりますが、登りよりは楽なはず。一気に降りてしまいましょう。
足がプルプルしてきました。
おしっこしたくなってきました。
17時20分頃。ようやく戻ってきました。
トイレを済ませ、しばらくバイクの横でへばります。
長命寺という名前の由来が分かりました。ここに毎日通っていれば、そりゃ健康になって寿命も伸びるってもんでしょう。
ラストスパート
足はいまだにプルプルしてますが、だいぶ日が傾いてきたので先を急ぐことにします。
今回のツーリングでは、琵琶湖を背面に写真を撮ろうとすると逆光になることが多くて正直失敗したかと思ってましたが、県道25号線でなかなかいい夕日が撮れました。
そして18時頃、彦根城に戻ってきました。
夜の撮影は難しい!
ともあれ、これで琵琶湖一周達成です。
朝に彦根城に付いたのは8時30頃なので、約9時間半かかりました。何も見ずに走るだけならこの半分以下で行けるのでしょうが、それでは味気ないですよね。
琵琶湖一周は日帰りツーリングにピッタリだったようです。
さて、目的は達成しましたので帰るとします。
来るときは四日市市から鈴鹿山脈を越えてきましたが、今は左手の握力が無いので高速に乗って帰ることにします。
岐阜側にぐるっと回りこむため時間はあまり変わりませんが、左手を守るためにそうしました。
そしてばっちりまた渋滞にはまりました。
夜8時35分。ようやく家に到着しました。
走行距離396.8km。いいツーリングでした。
琵琶湖一周は何気に初めてやってみたのですが、見どころのある場所が沢山ありますね。
もちろん琵琶湖そのものの美しさも素晴らしく、非常に良いツーリングコースだと思います。
桜の季節や紅葉の季節などにはまた違った顔を見せてくれるのでしょう。
今回行けなかった場所へのリベンジも含めて、またいつか挑戦したいと思います。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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